5月19日 専門家6名による妊活セミナーを開催しました。
当日の朝まで悩んで飛び込みのようにご参加くださった方もいて
妊活当事者の方はもちろん
いつかの妊娠の為に
周りで不妊で悩んでいる人がいるので
などなど様々な動機でご参加くださいました。
中にはお母さまに背中を押されて参加下さった方も…
実は関東方面や東海方面からも開催のお問い合わせを頂いてはいますが…
今年度は大阪開催のみの予定です。
いつかこの6名で全国を飛び回るのが私の目標ではありますが…
(なんせみなさんとってもお忙しい…)
もう少し先になりそうです。
簡単にですが…
6名の講座レポをUPしていきます。
妊活設計の立て方
トップは私から
私からは治療を進めるにあたって知っておいてほしい
最低限の妊活知識と情報を50分に詰め込んでお話しさせて頂きました。
ゴールは自分で自分の妊活設計をたてられるようになること。
そのためには不妊に関する最低限の知識が必要になってきます。
・自分の月経や基礎体温を見る為の基本的な知識
・不妊の原因は?
・検査でわかること・わからないこと
・ステップアップとステップダウンと言う選択
・20代と40代の妊活の違い
これだけを50分に詰め込むのは少々無理がありましたが、
妊活設計は自分で決められるし、
決めて行かなきゃいけないんだよということを少しでも知って頂けたらと思っています。
チェックリストやフローチャートも一緒におつけしましたので
自分の妊活を見直すのに役立てて頂けたらと思います。
排卵期にお勧めできない薬とは…
2番目は薬剤師でありホメオパスの月岡しのぶさん
代替療法にも詳しいしのぶさんですが…
今回は薬の話メインでお話を頂きました。
妊活期から産後(授乳期)まで薬ってどのように付き合っていけばいいのだろうか?
飲んで良いの?
飲んだらダメなの?
結構迷うところですよね。
『妊活期は何飲んでも大丈夫!!』
8年前、そう思っていたのは私です…
そして見つけてしまったアメリカのとある論文
今回はそんな話を体内で薬がどのように作用し、どのように影響を受けるかをお話しして頂きました。
講座の端々にも出ていましたが…
『薬が絶対ダメなわけではない。もちろん必要な時もあるけど…常に薬に頼りっぱなしなのはよくない。薬を使う頻度を減らす為に生活習慣や食事を見直す事が結果的に妊娠しやすい身体につながることになる』と…
そうなんですよね。
薬飲んでおけば良いや…ではなく
少しでも薬を減らす為に生活習慣を改善することが妊娠への1歩だと
私自身も自分の妊活体験から強く痛感しています。
所得制限730万の正しい意味を知っていますか?
3番目はファイナンシャルプランナーの宮野真弓さん
ご自身も不妊治療を経験したファイナンシャルプランナーさん
プロですら、自分の金融設計が崩れていくのを不妊治療中には感じたとか…
プロでもそんな風に感じるのだから
お金に詳しくない人なら尚更治療を終えた時、子どもを授かった時に通帳をみてびっくりすることも…
特に夫婦共働きでそこそこの高収入夫婦は要注意だとか…
(ドキッとした方は真弓さんの個別相談に行ってくださいね)
次こそは、次こそは…とあるだけ治療につぎ込んでしまわないこと
そんなお話もされていました。
ドキッとするような実際のシュミレーションも見せて頂きました。
そして真弓さんがかなり強調されていたのが…
不妊治療助成の所得制限730万について
この所得制限730万は年収ではなく所得
年収から差し引ける金額があるそうです。
なので実はダメだと思っていた人が助成対象内ということはよくある話
本当に申請できないのは1割程度らしいです。
もしかして我が家いけるかも?
そう思った方は一度県や市に問い合わせてみてくださいね。
様々な食療法に振り回される前に正しい栄養の知識を
お昼のトップは管理栄養士の田中美智子先生
今まで何千と言う赤ちゃんと産後のお母さんを見てきた経験から、妊活時、妊娠時の食の大切さをお話し頂きました。
世の中では様々な食事法が流行っては消え、流行っては消えていきます。
その中には妊活をターゲットにしたものから、若い女性のダイエットをターゲットにしたものまで様々です。
しかし、それらに言えているのは栄養学の基本的な知識を無視しているということ。
そもそも私たちの身体は何で作られ、何をエネルギーにして生きているのか?
という基本的な事からお話し頂きました。
特別な変わったことなんてしなくて良いんだ。
毎日の食事をバランスよく食べる事の大切さを改めて感じて貰えたのではないかな?と思います。
実際にみなさんにはワークで自分の適正体重や必要カロリーなども出して頂きました。
多分日本の女性のほとんどが足りてないんです。
女性のやせ過ぎは排卵障害を招いたり、低体重児出生の原因にもなります。
低体重児に関しては、現在調査で色んなことがわかってきています。
元気な子どもを出産する為に必要な栄養について考える時間になったのではないかなあ?と思います。
自分の体質にあった食事法を
5番目は看護師で予防医学講師の牧香奈子さん
自分の経験をもとに、体質にあわせた食材の選び方をお話し頂きました。
あれが良い…
これが良い…
と世の中色んな食材がクローズアップされますが、果たしてそれが本当に自分の身体に必要な食材なのか?
それを見分けて選ぶ事の大切さや体質別の食材をご紹介頂きました。
香奈子さん自身がどのように妊活を進めていったのか?
実体験を元に話されていく内容は、自分自身の妊活にも置き換えて考える事が出来たのではないかな?と思います。
怪しい、怪しい(笑)と言いながら話してくださった〇〇の話も…
妊活って治療だけでもないし、食だけでもない
メンタルをサポートするものや
様々な療法をうまく組み合わせていくことも大切です。
受講者さんに○○の本人気でしたしね。
当事者だからこそわかる、当時の苦しみや不安、揺れるメンタルとどのように付き合っていたのか?そんなお話も伺えた時間ではなかったかな?と思います。
今はこうやって皆さんの前で専門家として、経験者として話しているメンバーですが…
当時は私も含め様々な感情と向き合いながらこの不妊治療期間を過ごしていました。
多分語り出したら…
1時間では終わらないほどの経験談が飛び出してくるメンバーです。
妊娠はゴールじゃないよ
ラストは助産師の林祐子さん
不妊治療期間中にはあまり考えたくない?
その先のお話をして頂きました。
これは、最後に私の経験も少し話させて頂きましたが…
妊娠したら誰しもがルンルンの妊娠ライフを送れるわけではありません…
それに妊娠がわかったらホッと一息ではなく…
何処で産むのか?
どのような出産をしたいのか?
考えておく必要があります。
祐子さん話しの中ではありませんでしたが…
実際に高齢、不妊治療で授かった妊婦さんの場合は問題が無くても必要以上に帝王切開を進める産院もあります。
結果帝王切開になるのと…
最初から不妊治療で授かった子どもだからと帝王切開でと決められるのは全然違います。
だから、どんな場所でどんな風に産みたいのかは最初から考えておく必要があります。
そんな産み場所選びの話と、パートナーシップの話
男性脳と女性脳の違いなど、実際にみなさんチェックしながら確認してもらいました。
もちろん私は・・・・でしたけどね(笑)
コミュニケーションの性差を知ることで、相手にイライラ、キーキーするのがぐっと減ってきます。
伝え方を変えなきゃいけないんだということも知って頂けたのではないかな?と思います。
まとめ
この6講座を通して言えることは、ゴールは妊娠でもなく出産でもありません。
産後の事、その後の長い人生を見通した妊活期間を過ごして欲しいなと思っています。
そして何より
・もう少し早めに専門クリニックに行けばよかった
・自然に必要以上に拘らなければよかった
・もっと治療期間中に知識があれば違ったかもしれない
・働きながら不妊治療を続けると言う選択があればよかったのに
こんな、私たちと同じような後悔はしてほしくないなと思います。
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公式HP・募集中の講座・取材依頼・企業向け不妊治療と働き方研修・飲食店向け衛生管理研修・微生物に関するブログ・プロフィール |
≪プロフィール≫
笛吹 和代 関西を中心に活動し、臨床検査技師の国家資格を保有する、日本不妊カウンセリング学会認定不妊カウンセラー 自身の不妊治療退職をきっかけに「働く女性の不妊治療退職ゼロ」を目指して、妊活や不妊の悩む女性の個別相談を行ったり、セミナー講師として活動したり、妊活や不妊をサービスとする専門家向けの講座も行っている。 また、働く女性向けサイトで妊活コラムも担当 2017年5月 医療職とファイナンシャルプランナーによる妊活や不妊で悩む女性を支援するプロジェクトチームを立ち上げる。2018年9月には第1回目の妊活イベント「ワタコレ」を関西で開催し100名を超える方で当日はにぎわった ≪経歴≫ 子どもの頃から身体の仕組みに興味があり、医療系の学部に進学する。 その後健診現場に復帰するが、自身の経験から不妊で悩む女性の支援をしたいと事業をスタートさせる。現在は当事者支援と不妊予防を伝える事に力を入れている。 ≪講座開催実績≫ ≪コラム掲載≫ ≪取材実績≫ ≪ラジオ出演≫ 講師・取材・執筆依頼は下記からお問い合わせください |