少し時間が空いてしまいましたが、9月08日に開催した妊活イベント『ワタコレ』の開催レポの続きです。
①はこちらから
妊活イベント『ワタコレ』第1回 大盛況の中開催させて頂きました
妊活イベント『ワタコレ』のメインイベント
医療ジャーナリストであり、『卵子の老化』という言葉を世に広めた、河合蘭さんの講演会を開催しました。
蘭さんは東京在住の方
中々関西でお話を聞く機会はなく、プロジェクトメンバーの林祐子さんのご縁もあり今回大阪まで来て頂けることになりました。
おかげさまで椅子が足りないと…開始前にバタバタしてしまうぐらいの状態で講演会をスタート
ご夫婦でご参加くださったり
鍼灸師さんや整体師さんなど男性の方もご参加くださったり、新聞社の取材が入ったりと関心の高さがうかがえました。
みなさん2時間ちょっとメモを取る手、スライドをスマホに納めたりと…
本当に食い入るように聞いておられました。
蘭さんにお願いさせて頂いた講演内容は『最近の妊活事情』について
最初、蘭さんに講演を依頼した際に、『私は自然妊娠の話ではなく不妊治療がメインの話になりますがそれでも大丈夫ですか?』との確認を頂きました。
もちろん、そのお話をして頂きたくてお願いさせて頂いたのですから、即答だったわけなのですが…
確認されるということは、やはりそれだけ『自然』に拘る方がまだまだいらっしゃるということなんだなと改めて感じたのです。
治療をせずになんとか自然に授かりたい
同じ治療をしても出来るだけ自然に拘りたい
そんな夫婦は実は少なくありません。
名古屋の浅田先生と蘭さんの著書にもそのようなことが書かれていますし
実は様々な不妊治療の統計からもそのような背景が読み取れます。
女性の妊娠力ピークの年齢から考える最適な妊活方法の選択
情報の一人歩きを避けるために講演会で出てきた細かな数値や年齢を記載するのは避けますが、講演会の一部をご紹介させて頂きます。
女性の自然に妊娠のピークは20代半ば
(様々なバイアスを排除したネットではみつからない昔の統計データーを見せて頂きました)もちろん30代後半でも40歳でも妊娠する人はいます。
でもそれは決して普通のことではないし、誰もがその確率があるわけではありません。
でも、多くの人はそのことを知りません。
なので、〇〇さんは40代で子どもを産んだから…
テレビで30代後半でも産めるって言ってたし…
と一部分を取り上げた情報に踊らされがちです。
もちろんだからといってすぐに諦める必要はありませんが…
『40代の8割は最善な治療をうけても妊娠しないのが現実』というのも知っておきたいところです。
だからこそ一番Bestな妊活や不妊治療を選ぶことが必要になってきます
そんなヒントになるお話もたくさん伺うことが出来ました
蘭さんのお話は取材と調査と統計によって構成されており、すごく説得力のある話が多かったのではないでしょうか?
・不妊治療のステップアップやステップダウンのタイミング
・薬の選択について
・排卵日のタイミングについて など
これから妊娠を考えている人、今、妊活中の方にはぜひとも知っておいてほしい内容ばかり
排卵日の話は実は、私自身も妊活中の時に疑問に感じてあれこれ調べていたことがあったので、やっぱり…と9年来の疑問が解決し一人すっきりしていました。
不妊治療には『ガイドライン』と呼ばれる治療方法を標準化したものがなく、治療方法は各クリニックの先生にゆだねられています。
違う方法を選択していれば…妊娠出来たかもしれないのにという状況の人も存在するのが今の現状なのです。
最後にどのような妊活を進めていくかを決めるのは自分自身です。
でも、自分の選択に後悔しない為にもしっかりとデーターを元にした知識や情報をしっておくことも必要です。
これらの内容は今後、個別相談で必要な方にお伝えしていければと思います。
河合蘭さんのもうひとつの顔
実はこの講演会は不妊治療の話だけではなく
・なかなか産めない背景とは?
・2人目3人目について
・日本人女性の妊娠感
・出生前診断
・無痛分娩について
など本当に多岐にわたる内容をお話し頂きました。
そして、同時にたくさんのお写真をみせて頂きました。
実は蘭さんはカメラマンさんというもう一つの顔も持っておられます。
妊婦さんの様子、お産の現場などたくさんの写真をとってこられました。
その中には先天性異常を持ったお子さんを妊娠されているお母さんの写真もありました。
実は講演会開始前に蘭さんとの打ち合わせで赤ちゃんとの写真、妊婦さんの写真をスライドをどうしようという話になりました。
妊活中、不妊治療中であればそのような写真を見たくないと言われる方も少なくありません。
実際、私自身も不妊治療中は年賀状が嫌いでした。2人目産まれました、3人目…という葉書を見るたびに胸が締め付けられそうな気持ちになったことを今でも覚えています。
だからこそ蘭さんにそう問いかけられた時は一瞬悩みました。
でも、見て欲しかったんです。
それは蘭さんの写真が色んな背景を抱えているのにとっても笑顔なお母さんの写真だったから。
妊活も不妊治療も妊娠はゴールではなくはじまりです
その先にはどんな妊娠期間、どんな出産が待っているかはわかりません。
でも『ワタコレ』はワタシのコレからを思い描いてもらう場所だから…
ネット情報は信用ならない??
蘭さんの講演後は助産師林祐子さんと蘭さんのトークセッション
会場のみなさんの質問にお答えいただくという形でお話を進めさせて頂きました。
講演会でも出ていましたが…
医師の多くはネット情報は信用できないと答えるのに、妊婦さんの多くはネット情報に頼っているという現実においても少し踏み込んだお話をして頂きました。
私もそうですが、ついついスマホで検索という癖が身についていますが…
特に不妊分野の情報は出所がわからない情報が多く出回っています。
ぜひ、近くに頼れる専門家をみつけておいてほしいなと改めて思うのです。
といってもこの分野『玉石混在』なのが悲しい現実なのですが…
そのほかにも不妊クリニックの選び方や、クリニックが出している統計の見方などトークセッションの内容も多岐に渡り、みなさんの様々な質問が飛び交い、最後は時間で切らせて頂くぐらいにみなさんから多くの質問を頂きました。
土曜と言うお休みの中足を運んでくださったみなさま
そして河合蘭さん、本当にありがとうございました。
メンバーの思いと第1回ワタコレ開催のまとめは③に続きます。
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≪プロフィール≫
笛吹 和代 関西を中心に活動し、臨床検査技師の国家資格を保有する、日本不妊カウンセリング学会認定不妊カウンセラー 自身の不妊治療退職をきっかけに「働く女性の不妊治療退職ゼロ」を目指して、妊活や不妊の悩む女性の個別相談を行ったり、セミナー講師として活動したり、妊活や不妊をサービスとする専門家向けの講座も行っている。 また、働く女性向けサイトで妊活コラムも担当 2017年5月 医療職とファイナンシャルプランナーによる妊活や不妊で悩む女性を支援するプロジェクトチームを立ち上げる。2018年9月には第1回目の妊活イベント「ワタコレ」を関西で開催し100名を超える方で当日はにぎわった ≪経歴≫ 子どもの頃から身体の仕組みに興味があり、医療系の学部に進学する。 その後健診現場に復帰するが、自身の経験から不妊で悩む女性の支援をしたいと事業をスタートさせる。現在は当事者支援と不妊予防を伝える事に力を入れている。 ≪講座開催実績≫ ≪コラム掲載≫ ≪取材実績≫ ≪ラジオ出演≫ 講師・取材・執筆依頼は下記からお問い合わせください |