何をもって「不妊」って言うのだろう?

1月よりある企業様からご依頼を受けて、その企業様の顧客向けの「不妊電話相談」を行っています。

みなさん、様々なお悩みでご相談くださいますが、その中で共通して感じたのが…

必要な情報が当事者の元に正しく届いていないという事。
その為、様々なネット情報に惑わされていて必要以上に不安になっている方、自分の中で整理がつかなくなってしまっている方が多いという事でした。

そしてどこにアクセスすれば必要な情報が得られるかもわからない状況だったりします。

妊活や不妊のサポートをサービスとして提供している人は少なくありません。
しかしながら多くの場合、最低限必要な知識すら有していないことも多く、自分の価値観を基準に話が展開されている場合も少なくありません。

オリジナルメソッドと言えば聞こえはいいのでしょうが…
その根拠が明確でないものが多いのも事実です。

妊活・不妊のサポートを仕事としているが、知識に今一つ自信のない方はこちらの講座がお勧めです。
【専門家向け 不妊と妊娠の基礎的な知識を学ぶ為の講座(全6回講座 単発受講可)】

zoomというオンラインシステムを使って遠方の方でも自宅等で学んで頂くことが可能です。
パソコンかスマホをご用意頂ければ特別なアカウント等は必要ありません。
(パソコン、wifi環境下での受講をお勧めしています)

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産婦人科学会では、健康な男女が妊娠を望んでから1年経っても妊娠に至らない場合を「不妊」と定義すると言われていますが、決して「妊娠を望んでからの期間」=「避妊をしていない期間」ではなかったりします。

この定義のところからうまく理解されていないように感じる事が多々あります。

 

 

子供が欲しいと思ったら…まずは

お話しを伺っていて感じるのが、ご自身の「生理周期」と「排卵日」を把握されていない方が予想以上に多いという事です。

排卵日に関してはこちらの記事で詳しく記載しているのでこちらを読んで頂きたいのですが…
排卵日っていつなの?

排卵日って人によって様々です。
そして同じ人であっても周期によって様々です。
だから一律にこの日と特定できない。

でも、妊活をするうえで私の排卵日はここらへんかな?と把握しておくことは凄く大切です。
妊娠の為に排卵日を特定して、排卵日をピンポイントで狙う方も少なくないのですが、実はその方法は妊娠を遠ざける結果にもなってしまいます。

詳しくはこちらの記事で書いていますのでこちらの記事を読んで頂ければと思うのですが…
排卵日を狙わない?

ここらあたりが排卵日かな?と言うのがわかれば、積極的に生理終了後から排卵日周辺での 「夫婦生活」の回数を増やす。
まず、そこから頑張ってみてほしいのです。

生理周期、排卵日を知らずに「月に1、2回は夫婦関係を持っているけど…1年経っても妊娠しないので不妊かな?」と悩むのは少し早い気もします。

子供が欲しいと思ったらまずは自分の生理周期からおおよその排卵日を特定し、その周辺で「夫婦生活」の回数を増やしてみてください。

もちろん年齢や生理周期、元々の婦人科系の疾患の有無によっては半年や1年待たずに不妊クリニックの受診をお勧めすることもありますが、まずは上記の内容から取り組んでみてください。

それでもやっぱり自分はどうしたらいいかわからない…と言う方は個別相談でアドバイスさせて頂きます。
もっと気軽にご相談を受けて頂けるように、電話相談(LINEを使用します)60分のメニューを個別相談に追加しましたのでそちらをご利用頂ければと思います。

 

 

それでも「不妊かも?」と思ったら

まずは排卵日の確認、そして夫婦生活の回数の見直しをして頂きたいのですが…それでも「私達やっぱり不妊かも?」と思ったら、まずは不妊クリニックを受診して検査を受けてみてください。

必ずしも検査ですべての原因がわかるわけではなく、検査をしても原因がはっきりしない事も多々あります。
それでも検査をすることでわかることもあります。

・規則正しい周期で排卵が行われているか?
・卵管などに癒着がないか?
・ホルモンに異常がないか?
・精子に異常がないか?

もし検査でこれらがわかれば対応が可能になります。

何年も検査にいく事をためらっていて、後後これらの原因が見つかった場合、それまでに費やした時間がもったいない。
特に35歳を過ぎれば妊娠は時間との勝負にもなってきます。
だからこそ、不妊かも?と悩むのではあればまずはクリニックで検査を受けてほしいと思います。

また、そもそも年に数回しか生理がない、既に子宮内膜症と診断されている、生理周期がかなりバラバラだという方は、夫婦生活の回数を増やす事も大切ですが…早めの受診をお勧めしています。

 

 

不妊…と深く悩みすぎない事も大切

中々子どもが授からない、周りがどんどん妊娠していく…となると「自分は不妊だ」「不妊だ」「不妊だ…」と知らず知らずに自己暗示をかけがちです。

私自身にもそういう経験があるのでその気持ちは凄くわかります。

気の持ちようが大切だと言われて、無理に気にしないようにふるまったり、かと思えばそのような発言に「人の気も知らないで…」とイライラしたり。
気持ちの浮沈みが激しくなっていったのも事実。

今でもSNS等で見かける無責任な発言にはイラッとしたりしてます。

それでも、8年経った今だから言えるのは、「必要以上に自分を責めないで欲しいし、追い込まないで欲しい」という事。
これだけ、不妊に関する情報が溢れると…もしかしたら自分も不妊なのかも?と心配になるのは当然。
だからこそ、一人で悩まずにまずは専門家に相談してほしいと思うのです。

最近はわざわざ専門家に相談しなくても、ネットで調べたり、SNS等でつながった不妊治療仲間と情報交換など様々な手段があります。
私が不妊治療していた時もそのようなコミュニティーを利用していた時期もありました。

でも…実はそこにも大きな落とし穴があるのです。
まっ…私もまんまとはまってしまった一人だったりします。

「不妊治療コミュニティに潜む落とし穴」について次回書いていきたいと思います。
(深い内容はメルマガかnoteの有料記事にしないと書けないかも…という内容だったりしますが…どこまでこのブログで紹介出来るだろう…)

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≪プロフィール≫

笛吹 和代

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関西を中心に活動し、臨床検査技師の国家資格を保有する、日本不妊カウンセリング学会認定不妊カウンセラー

自身の不妊治療退職をきっかけに「働く女性の不妊治療退職ゼロ」を目指して、妊活や不妊の悩む女性の個別相談を行ったり、セミナー講師として活動したり、妊活や不妊をサービスとする専門家向けの講座も行っている。

また、働く女性向けサイトで妊活コラムも担当

2017年5月 医療職とファイナンシャルプランナーによる妊活や不妊で悩む女性を支援するプロジェクトチームを立ち上げる。2018年9月には第1回目の妊活イベント「ワタコレ」を関西で開催し100名を超える方で当日はにぎわった

≪経歴≫
1979年滋賀に産まれる
不妊治療の末2012年に男児を出産

子どもの頃から身体の仕組みに興味があり、医療系の学部に進学する。
卒業後は検査センターで様々な検査や健診に携わったのち、製薬メーカ・化粧品メーカで専門職として勤務する。28歳で結婚、29歳から妊活をスタートするものの妊娠にたどり着かず、32歳で前職を退職し、33歳で第1子を出産

その後健診現場に復帰するが、自身の経験から不妊で悩む女性の支援をしたいと事業をスタートさせる。現在は当事者支援と不妊予防を伝える事に力を入れている。

≪講座開催実績≫
2015年より自身で講座主催をする傍ら
大津市男女共同参画センター様、漢方薬局様、鍼灸師団体様 カルチャーセンター等で妊活や不妊、女性の身体に関する講座を開催

≪コラム掲載≫
奈良の子育て応援アプリ「ぱーぷるmama」にてコラム掲載
専門家によるパパママ応援サイトIKU♡LOVEにてコラム掲載
NAILIST JOBで女性向け コラム掲載
働く堅実女子のお悩みサイトsuits-womanで妊活コラムを担当

≪取材実績≫
日本成人病予防協会 妊活ページ取材

≪ラジオ出演≫
インターネットラジオ fmGIG 「マゴちゃんのツナガリっちょラジオ」出演
インターネットラジオ fmGIG 「コトリカの輝くママきっぷ 」出演

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